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也田貴彦blog

おもに文学やお笑いについて。

オールタイム漫才ネタベスト10 ③囲碁将棋「隣の部屋」

自分たちオリジナルのパターン(形式)をもちたがる漫才コンビは多い。良い鋳型を発明すれば、あとはそこにボケやシチュエーションを流し込めばいくつでもネタは出来上がる。コンビの名詞代わりにもなるし、お客さんもそれを求めてネタを見るだろうからwin-winだ。しかし固定化した鋳型にボケを流し込んでいくような作業を果たしてクリエイティブと言えるかどうか、僕はそこが少し気にかかる。

囲碁将棋はパターンを作らない。どれも趣向が違う。とりあえず設定と役割分担を決めてボケをあてはめていくという、現代の多数の漫才のベースとなっている”漫才コント”のパターンすら禁じている。毎回ゼロから、自分たちの面白がるポイントとなる核を膨らませてネタを作っているのが歴然と分かるのだ。現役の若手漫才師の中で”フリースタイル”という評価が最も似合うのは彼らであり、ネタのバリエーションの豊富さで言うともっと評価されていい漫才師だとかねがね僕は思っている。センターマイクに立つたびに今回はどんな手法でくるのか、福袋を開けるときのような期待感を体験させてくれる数少ないコンビだ。

このネタでは後半に大きな仕掛けがひとつ用意されている。それによってストーリーの方向が変わるだけでなく、ボケの比重も文田から根建のほうへ移行している。囲碁将棋においてはボケとツッコミという役割すらも流動的だ。大笑いするというよりは感心するというのに近くなってしまうかもしれないが、こんなダイナミックな構成をもつ漫才はそうそう見ることはできない。

囲碁将棋のネタをあまり見たことがないという人は、このネタ以外にもどんどん彼らのネタを見てほしい。その球種の多さに驚くのは僕だけではないはずだ。

 

↓ネタはこの動画の44分50秒頃から見られます

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