也田貴彦blog

おもに文学やお笑いについて。

M-1グランプリ2020 感想

①インディアンス
トップ出番の申し子のようなキャラクターで、見事に場を温めていたと思う。去年よりも余裕と落ち着きも伝わってきて、勝手なことを喋り続ける田渕とツッコミで制止するきむのコンビネーションが美しく見えた。
田渕の違った一面が垣間見えると、もっと彩り豊かな漫才になるのかなと思う。底抜けに陽気なキャラであるがゆえに到達してしまう狂気、あるいは孤独、のような要素が似合う気がする。
あと個人的な好みだが、木村が「罵声」を「美声」と言い間違えるくだり、噛むというハプニングをあえてネタに盛り込んでるというのは、ちょっと違和感がある。俳優がNGテイクの練習をしてるような。

 

東京ホテイソン
オール巨人が「ツッコミはお客さんの代弁」と言っていたが、ツッコミの手法は直接的な代弁だけでなく、霜降り明星的な種明かし式のものもあるし、今回の「頭文字を取るとこうなってましたー」と笑わせるものも、ツッコミとして成立はしていると思う。
ただ、絵で想像させるのではなく文字のネタなので、確かに頭で思い浮かべるのは難しい。「頭を取る」とか「しっぽを取る」「たぬき=たを抜く」のような説明も丁寧にしなければならず、そこに時間を取られるのも歯がゆい。全然趣向は違うけど、2017年のミキの「鈴木」の字を自分の体を使って説明するネタは、分かりやすく視覚で示すという意味でもよくできていたんだなと改めて思った。
東京ホテイソンは本当に試行錯誤しているコンビ。2018年に霜降り明星が優勝した時には、体言止め&ワードセンス重視のツッコミというスタイルが似ていて、バッシングもされたらしい。そこから馬鹿馬鹿しいツッコミスタイルに進化させて、去年の準決勝の「This is a pen」ネタは分かりやすく、かなり破壊力もあった。それで決勝に一歩届かず、マイナーチェンジしたうえでの今年のネタ、という機微がある。いちM-1ファンとしてはその探求心に最大限の敬意を表したい。

 

③ニューヨーク
個人的には準決勝で一番笑ったコンビ。「細かい犯罪が気になる」という設定が絶妙。ニューヨークの生意気・ちょい悪なキャラにもよく合っている。「休みの日の両津勘吉くらい暴れてる」を単なるくすぐりと思わせて、「懐かしいな、こち亀か。無料で漫画全部読めるサイトで読んだわ」のボケに繋げる運転なんかもスマート。
「選挙に行く」「募金する」とかの良い行為と「転売」とかの悪い行為で揺さぶる後半もよくできてる。それをきっかけに、嶋佐という人間に変化が生まれる展開へもっていくのも面白いかもしれない。嶋佐が善人か悪人か分からない不気味な存在になっていくとか、あるいは嶋佐自身が何が善で何が悪か分からなくなるとか…。
個人的には「おでんつんつんしてたんです」「古悪い(ふるわるい)ことしてる!古くて悪いことしてる!」が好き。

 

④見取り図
見取り図はしゃべくり漫才が多く、コント漫才は珍しいはず。シンプルな形式で見やすく、新しさがあるわけではないが、構成に隙がなく、笑わせポイントが次々に仕掛けられている。「車、無いん!?」の複線のさりげなさとか、実に上手い。
個人的には、タレントを野次るのとか、大御所を呼び捨てで叫ぶのとかは、マネージャーの行動としてはかなり意味が分からんので、そこに何か理由があるか、理由なくただ楽しいからやってるサイコパスなのか、はっきりさせた方がいい気がした。
あと細部への気配りがさすが。「なだめるな!俺ゴールデンレトリバーちゃうねん」とかも、犬じゃなくてゴールデンレトリバーと具体的に言うのが良い。

 

⑤おいでやすこが
前半4組のよく練られた漫才が続いて、お客さんがそろそろシンプルに頭を使わず笑いたくなってきたタイミングと、彼らの登場がちょうどかち合った印象。
単純なツッコミの強さで否応なく笑わされ、漫才の根幹はやっぱり人間力なんだなと大笑いしながら気づく。歌が知らない歌詞になった瞬間においでやすが喋り止めるコンマ何秒の間と表情とか、小田和正の「ただ、盛り上がるか―!!」の前のタメとか、細かい技術も光っている。
準決勝は、彼らの味方のようになっているお笑い好きのお客さんのおかげで決勝へ押し上げられた側面もある気がしていたが、決勝の場でも爆発的にウケているのを見て、そんなことはなく本物の実力なのだと思い知った。あっぱれ。

 

マヂカルラブリー
昨年の敗者復活戦のネタ。準決勝が大ウケだったが、そのネタを最終決戦に温存していると分かって「おっ」と思った。大変勇気のいる決断だったと思う。
このコンビの良いところは、極端であること。いきなり全速力で窓ガラスを割るという馬鹿馬鹿しさから入るのが良い。普通は後半への盛り上げとかを考えて、もうちょっと落ち着いた入り方をするんだろうけど、そういう出し惜しみがない。そのぶん後半がちょっと失速した印象は否めないが、とにかく徹底してナンセンスを積み重ねていく姿勢がすがすがしい。

 

⑦オズワルド
改名したい理由が「口が開いている間に物を入れられるかもしれないから」。ニッチでセンスあふれる切り口なんだけど、現実感の薄いボケではあるので、口が開いていることを畠中がそこまで忌避したがる理由付けが欲しくなった。「実は過去にとんでもないものを口に入れられたことがある」とか、「口に物が入っていたせいでこんなミスを犯してしまった」とか。
「ひきにき」に変えるくだりなんかはすごく面白い。だからこそ、自分の名前を「ひきにき」に変えてまで怖がる背景が示されれば、もっと切実さが増して、二人の感情にもナチュラルな熱が乗ってくると思う。声を大きくしたほうが良いか小さくしたほうが良いかは、その熱の乗り方次第じゃないか。

 

⑧アキナ
準決勝ではトップレベルにウケていたが、正直、そこまでウケるネタかな?とは思っていた。二人とも演技がすごく上手いし、4分間の中での起承転結もよくできている。一方で、ストーリーがきれいに流れすぎているという物足りなさがある。遊びの部分をもっと見たいという気がした。エッジの効いたワードだったり、オリジナリティ溢れるボケだったり、予想外の展開だったり…
彼らのコントは人間の微妙な心理を突いたものが多くてすごく好きなので、そういう繊細な空気感が反映された漫才も見てみたい。

 

⑨錦鯉
49歳が一番バカを演じ、かといって痛々しさも感じさせないというだけでも素晴らしい。
パチンコ台という設定に則った流れだが、まさのりのバカ感を活かして、もっと振り切れるくらいバカなボケを期待してしまったかな。「レーズンパン」の天丼、2回目はよくウケていたが、3回目が読めてしまうのが惜しい。
あと「四万十川坂本龍馬!リーチ!」「それは高知だ」っていうのは、ちょっとクレバーなボケなので、まさのりには向かないと思う(笑)

 

ウエストランド
「お笑いは復讐」とか、井口の偏見や僻みはすごく面白いんだけど、ネタというよりトークをしているような印象が拭えない。本筋をつけてほしいというか、ネタとしての強度・テーマ性がもっと高まれば、という気がした。「このまえこんな許せないことがあったんだよ!」とネタの最初に井口がテーマを提示するだけでも印象は変わると思う。
思えば去年のミルクボーイは「偏見」の調理法が抜群に上手くて新しかったんだな。

 

最終決戦①見取り図
交互に繰り出す喧嘩めいた掛け合いとか、聞いたことないワードを遅れてツッコむとか、ここ3年の彼らのネタの集大成という趣き。「俺ドミニカの人ちゃうねん、俺一回でもホームラン打ってるの見たことある?」とかの、練られた二言目のツッコミで笑いが膨らむ。あと、かぶせを巧みに扱うコンビ。「ドアノブカバーの言い方」→「便座カバーの言い方」。「俺吸血鬼なんかな!」→「俺モハメド・アリなんかな!」。かなり密度の濃いしゃべくり。欲を言えば、4分の中でボケや展開が積みあがっていく雰囲気がもっとあればよかったのかもしれない。

 

最終決戦②マヂカルラブリー
前半の、電車揺れすぎ⇒トイレ⇒売り子の流れが圧巻。圧巻過ぎてまたもや後半が弱く見えもしたが(笑)、十分すぎるウケ具合。Gがかかって浮き上がったり床に叩きつけられたりのところは死ぬほど笑った。
動きやドタバタ具合がレベルアップしたネタを2本目に配置した作戦が完全に功を奏した。電車が揺れるというところから殺人列車までいく、これほどナンセンスの極致へもっていってくれると気持ちが良い。まさに「突き抜けた」ネタでありコンビだと思う。
これを「漫才ではない」と文句を言う人は、漫才に何を求めているのだろう。漫才らしからぬ要素を吸収して大きくなってきたのが漫才という演芸。しゃべくり漫才しか認められないのであれば、漫才文化が尻すぼみになるのは目に見えている。偏狭なカテゴリ意識は未来を潰す。肝心なのは笑えるかどうか、面白いかどうか。

 

最終決戦③おいでやすこが
1本目は、こががボケではあるんだけど、おいでやすのツッコミの勢いがすごいので確実においでやすの方が「変な人」に見えた。2本目はこがの「変な人」の比重が強くなった。
ファーストラウンドでおいでやすのキャラがハマりすぎたので、僕含め、観ている人のおいでやすへの期待が高まりすぎていたせいかもしれないが、相対的に、おいでやすの面白さが1本目より薄まった気がした。
こがに対しては失礼な言い方になってしまうが、もう観る側は「おいでやすで笑いたい」という身体にされていたのだ。ツッコミに重点の置かれたネタを浴びたいお客さんの「おいでやす待ち」状態と、ネタの方向性がほんのちょっと乖離した。2本目もかなりウケてはいたが、そこがマヂカルラブリーとの1票の差として現れたのだと思う。1本目の「火曜日まで待ったぞー!」みたいな爽快なフレーズが一個入ってるだけでも結果は変わったかもしれない。

 

優勝はマヂカルラブリー。2000年代後半、「磔になって処刑される時にうまく逃げる方法」とかの独特な設定のネタと、野田クリスタルの不穏なキャラクターに衝撃を受けて、友人たちにも薦めまくった。就職面接で「好きなお笑い芸人は?」と聞かれて「マヂカルラブリー」と言ったこともある。こんなスターダムにのし上がるとは感慨深い。

 

最後に、マヂカルラブリーに限らず、決勝10組が素敵な漫才を見せてくれたこと、そしてM-1というアツい大会を今年も開催してくれたことに、いちファンとして感謝、感謝、感謝です。

キングオブコント2018 感想

ネタ時間が4分から5分に変更されたことで、大会の色合いが少し変わった。近年のKOCでハネたネタには歌ネタや天丼ネタが多かったが、5分となるともっとボケや展開のバリエーション、勢いの持続のさせ方に工夫が要る。必然的に、構成力のある組が台頭してくる。

個人的に一番面白かったのはハナコの2本目。コントの新しい価値観の提示を見た。絶妙な余白と人間味。しかしそれ以外のネタも本当にクオリティが高くて、さらば、ロビンフットあたりはあのネタで最終決戦にいけないのは本当にかわいそう。1stステージの3位ハナコ、4位さらば、5位ロビンフットはそれぞれ1点差。それくらい拮抗していた。昨年までのように5位まで最終決戦進出だったら、さらばとロビンフットの2本目も見れた。見たかった。賞レースの神様のいたずら。それも含めて面白い。

 

やさしいズ。ボケの演技うまっ。現代の若者っぽい良いキャラ。「劇団?」「工業出てるんで」とかも本来のフレーズの面白さを演技で倍加させてる。展開にもう少しダイナミズムがあれば。

 

マヂカルラブリー。ゲーム好きの野田クリスタルっぽい面白い設定。同じシチュエーションが続くのに単調にならずクレッシェンドしていくのがすごい。

 

ハナコ。シンプルイズベスト。犬の演技120点。「犬が犬らしくない」という捻り方が、松本人志的な違和感を生む近代的コントの王道とすれば、これは「犬がむちゃくちゃ犬らしい」という、あえて違和感を全く生まない面白さ。原点回帰というか、この古臭ささが新しいというか。

 

さらば青春の光。鼓舞するだけの人。さすが着眼点の雄。こんな設定どうやって思いつくんやろうと、毎回思わせるのが本当にすごい。哀愁も良い感じ。後半に予想外な展開かボケの上乗せがもう少しあれば。充分最終決戦レベルなんだけど、さらばだからこそ多くを求めてしまう。

 

⑤だーりんず。他の組に比べるとやや設定が弱いか。展開のレンジももうちょっと欲しくなる。その場にいない店長の存在感は良い。

 

⑥チョコレートプラネット。「教えろ」や「器具装着」のくだりを延々やっているように見えるが、「場所や名前を正直に教える」「知らない匂い・器具」「別人物登場」など多様で細やかなボケ・展開を乗せてるからこそ、天丼のバカバカしさが際立つ。かぶせとずらしのバランスが絶妙。

 

GAG。いつものように福井の大げさなツッコミで笑いを取りに行くスタイルで、強いフレーズも多いんだけど、どうしても宮戸と坂本がレシーブ・トスに徹しすぎているように見える。三人いるのだから、アタッカーを誰に担わせるかで裏切りを仕掛けてもいいんじゃないか。

 

わらふぢなるお。客席の笑いの量はそうでもなかったけど、俺はすごく好き。「空質問」という一点押しだが、この不気味なディスコミュニケーションには文学性がある。メルヴィルバートルビー的な世界観。「これ店長の背中ですか?」も、こわおもしろい。

 

⑨ロビンフット。設定の小さな種を並外れたところまでエスカレートさせていくタイプのネタで、さらばの「ぼったくり」ネタに近い構造だが、年齢を判断する基準のチョイスがいちいち面白い。ツッコミの間・緩急もうまく、さすがベテラン。結びの音楽の使い方も完璧。

 

⑩ザ・ギース。さすがセンスのいい設定で引き込まれる。高佐が犯人だと分かってからの展開とボケに、もうひとこえバリエーションがあれば言うことなし。

 

最終決戦①ハナコ。見事。あえて説明しない余白の面白さに、青春文学的な味わいをミックスした世界観。ラストも余計なボケを入れたくなるのをぐっと堪え「女子、ムズー!」に繋げきる勇気。そう、人間はムズい。コントも小説も、人間のエッセンスがしっかり描かれている物が面白い。

 

最終決戦②わらふぢなるお。しょうもない超能力という設定は他に類を見ないというほどではなく、超能力の種類が乱発するのもちょっと軸が定まらない感。

 

最終決戦③チョコレートプラネット。要は「最先端の大工道具とは?」という大喜利の答えを並列的に配置する構造なので、どうしても単調に見えてしまう。

 

M-1グランプリ2017 感想

こんなに観ていて疲れる番組は他にない。今年は特に芸人たちの本気がびしびし伝わってきた。とろサーモンの涙、和牛水田の悔しげな表情、ジャルジャル福徳の「おまえよく今ボケれるなあ」という一言。芸人たちは本気で演じる。こちらも本気で観る。もはや笑いを超えている。生き様。

①ゆにばーす
今まであまりマークしてなかったんだけどトップ出番であのウケはすごい。ネタは王道で、個人的にはもっと破壊が見たいけど、翼の折れたエンジェルをただただ歌うあのエゴは素敵!「こんな戦争は嫌だ」「戦争は全部イヤ!」もいいよね。人間味の垣間見えるボケ大好き。

②カミナリ
昨年からマイナーチェンジしてきてよくなっていた。上沼のダメ出しは身もふたもないようだけどさすが本質を捉えていて、昨年のスタイルよりも間合いが詰まっているのでどつきの意味合いが薄まっているのは確か。そしてそのダメ出しをすんなり受け入れる素直さがすごく良いw

とろサーモン
・まさに漫才人生の集大成という感じ。お得意の「続行」「継続」、寄生虫のくだりや猿を呼ぶ声、焼き芋の教祖はまぎれもない「久保田節」。やっぱり表現ってそういうことやで。自分流を貫く、貫いたもん勝ち。
・ネタは面白いだけでなく、作り手のエゴがにじみ出ているものが俺は好きで、他人からの理解が得られるかとか度外視で、それを表現したくて居ても立っても居られないというどろっとした濃厚な内的なエキス、それが唯一無二の味わいとなる、とろサーモンには確かにそれがある。

スーパーマラドーナ
順当に決勝に行っていていいレベル、ただやっぱり田中の一人芝居形式は頭打ちなのかも。あの田中のサイコパスさ、新人類的な飄々としたキャラはさらにいろんなタイプのネタでも活かせる、もっと広がり・可能性がある、酷だけど武智、もっと試してほしい!

かまいたち
しゃべくりの応酬は好きだけど、有名な物語の腑に落ちない部分にツッコんでいくという漫才の手法は珍しくないので、印象に残りづらかったかも。「わたし、卍?」「いやそんなに卍じゃないですよ」の意味不明さは最高。

マヂカルラブリー
「算数」のほうをやってほしかった!でもマインドは絶対にあれでいい、上沼恵美子のダメ出しで変に迷走しないでほしい、単調さだけを改善すればいい。ていうか上沼恵美子は芸人なんだから笑いを交えてダメ出しをしてほしいw その点松本の「ここはスキップします」はさすが。

さや香
ポップで華がある。あの大舞台であのテンション、よく出せた。構造は単純なんだけど派手な演技でのパッケージングが巧み。プロモーションが上手いタイプ。

⑧ミキ
今まで昂生のトーク以外でネタはあまり面白いと思ったことがなかったけど、1本目は良かったなあ、「鈴木」の字だけであんなにヒートアップ。キングオブコントかまいたちウエットスーツもそうだけど、くだらん些細なことだけで延々ムキになってやりあうのってやっぱり面白い。

⑨和牛
・和牛はうまい。うますぎた。昨年より強いボケが出ないところを超絶技巧でカバーしてしまった。1票の差はそこに出た。おもろいもんぶつけたろやないかという良い意味での傲慢さみたいなところは確かにとろサーモンが優った。しかしどっちも生き様、どっちも生き様なんよこれは。
・和牛は3回戦、準々決勝、準決勝、決勝、最終決戦、全部違うネタをぶつけている。これは本当に、本当にえぐいこと。勝負ネタが年に5つ。漫才の怪物。その怪物が、自らの怪物的な技術力を制御できなくなった。食うか食われるかの戦いで、和牛は知らないうちに自分自身を食ってしまった。
・1本目も2本目も伏線回収型のネタだけど、1本目のほうに大きな意外性があったので若干2本目が弱く感じてしまった。和牛の女役はやはり素晴らしい、うますぎたんよ和牛は…とにかくそれに尽きる…「ウェルメイド」のレベルは超えてるんだけども…爪の先ほどの突破力の差…
松本人志も指摘してた、1本目の場面転換は、さらっとやってのけてるけどストーリーに重層性をもたせる演出で驚いた。それを突き詰めた形が、解散したガスマスクガールの「走馬灯」ネタなんだけど。

ジャルジャル
・福徳のあの悔しさの発露は胸にくる。コントの名騎手がどうやって漫才を乗りこなすか、彼らは本当に模索し続けている。今回のネタも彼ららしいしつこさと悪ふざけをぶち抜いて、後半へのクレッシェンドも演出して、、そりゃ悔しいよ。
・個人的に今回のM-1で一番笑ったのは、ジャルジャルの「ピーン!」「背筋伸びてるやん!」「ピーン!」の延々ループのとこでした。

M-1グランプリ2017敗者復活戦 感想

1、ランジャタイ。個人的に最近大注目しているコンビ。しょっぱなから無茶苦茶なネタw さよならポンポン、575シチシチィ!!狂気の繰り返し。クスリでもやってるんじゃないかと思わせる危うさが魅力の、漫才界のアウトサイダー

2、笑撃戦隊。入り方が新しい。「刑事の取り調べやりたい」「野球のヒーローインタビューやりたい」、それぞれではベタな漫才コントだけど、2ついっぺんにやるという発明。ボケとツッコミの順序を逆にする代表作を含め、いろんな方法論を生み出していて感心する。

3、からし蓮根。自転車担いでるとか、蹴った後の「爪きれいね」とか、光るボケがいくつもある。ツッコミの間合いもうまい。ただ高校生の恋愛という設定がベタすぎて印象には残りにくい。

4、Aマッソ。女性漫才師としては貴重な、ワードセンスとシュールな設定で勝負するコンビ。今回も「文化に触れな侍」という得体の知れない設定w「主君は時の流れ」「絵画はもう鮮度を優先するところまできてるね」Aマッソ節を頑なに貫いた。

5、三四郎。相変わらず小宮のワードチョイス頼みだけど、俺は嫌いじゃない。「脆弱なボケしてくんじゃねえよ」「驚くべきしゃべり量」「耳の始まりを押さえるな」「爆笑であれ!」「故人かおまえ」酒のツマミにしたくなるようなワードが満載。

6、東京ホテイソン。一つ一つのツッコミにあえて大いに注目させるスタイルなので相当ハードルが上がるが、形式が奇抜なだけでなく、ワードがよく練られていてハードルを毎回超えてくる。今後が楽しみ。

7、アイロンヘッド。「お互いの独り言が全部聞こえてくる」という、コント師らしい良い設定のなかで遊ぶ佳作。ただ展開はけっこうおとなしく、後半にさらに大きな展開が見たくなる。

8、セルライトスパ。これもからし蓮根と同じく、面白いボケの粒はたくさんくっついてるんだけど、レンタカー屋という設定のありふれ感をかき消すほどではない。やはりとろサーモンを見た後だと、味わい・奥行き・こだわりの差に目がいってしまう。

9、囲碁将棋。毎回違うパターンを繰り出してくるコンビで尊敬している。予選でもやっていたネタだが、ダブルボケから文田だけがボケるスタイルに変えて見やすくなっていてよかった。目のつけどころも面白く、悪ふざけ感もいい。

10、天竺鼠。ツカミからして最高。川原の一言一句が、一体どこから出てくるのか、ソースがわからないw すべての物事の裏側ばっかりまわって、まだ見つかっていない笑いを引きずり出してくるような印象。もはや漫才師超えて魔術師の域。

11、霜降り明星。今年しょっちゅうやっている彼らの代表作とも言えるネタ。粗品のツッコミの絶妙なタイミングと、体言止めのワードチョイスは秀逸。「おまえ人殺したんか」のクリティカルヒットは何度見ても面白い。

12、見取り図。後半の「あたおか」押しは大好き。ここもツッコミがふざける感じがあって良い。ボケのリリーにもうちょっと色合いが出てくれば化けるコンビだと思うが。

13、ハライチ。澤部の演技と力技で独特の味を出していたが、「隣の人にしゃべっている」の天丼で押し切ろうとするのは少しきつかったか。後半岩井が一分くらいずっと黙っている勇気は好きだけど。

14、南海キャンディーズ。今回の敗者復活を見てもワード捻り型ツッコミの漫才が着実に増えている、その潮流の源の一つが山ちゃんであることは明らか。もはや彼らのネタがどうこうというより、南海キャンディーズが残した功績は計り知れない。

15、さらば青春の光。彼らが得意とする、漫才の作法を逆手に取ったような着想のネタだが、個人的には今回は少し導入でリアリティーがないなーと思ってつまずいてしまった。展開の幅ももう少し欲しかった。さらばだからこそ多くを求めてしまうんだけど。

16、大自然。正直、準決勝の順位、なんでこんなに上にくるのかな?と思ってしまった。最初に出て来たときはインパクトあってすごく面白かったけど、同じ鋳型のネタばかりで最近は食傷ぎみ。いろいろ試してほしい。

17、ニューヨーク。同じことの繰り返しなんだけど俺はちょっとハマったw どうしても壁を殴ってしまうという危うい人格をはらんだ感じが、なんか噛み応えがあって好きだった。

18、相席スタート。山崎の恋愛テクニックレクチャー形式で、ちょっと理屈っぽい感じがして爆笑はできなかった感。彼らのネタは恋愛ハウツー本的な要素が多いが、二人でそういう本を出したらけっこう売れるんじゃないか?w

19、スーパーマラドーナ。強いボケもあり、二人の素のキャラもうまく活かされており、構成もしっかりしていて、申し分ない。ただ、これは本当に酷な話なんだけど、「驚き」はない。俺は下手であっても、驚いたり戸惑ったりする得体の知れないネタの方が好き。

R-1ぐらんぷり2018 感想

Aブロック①ルシファー吉岡。設定のひねりもあり、演技もしっかりしてるし、強いフレーズもある。「生姜をオカズにしてるのか?」「女性の裸じゃなくて、冷え性の味方」充分いいと思うけどなー、後半に大展開があればなお良かったのかしら。

Aブロック②カニササレアヤコ雅楽版「細かすぎて伝わらないモノマネ」か。淡々とした雰囲気づくりと物珍しさで笑わされるけど、どこかで見せ方の変化や爆発ポイントがつい欲しくなる。

Aブロック③おいでやす小田。設定はプレーンなんだけど、さすが怒りのボルテージの持っていき方が鮮やか。どの電話も下手すると本当にありそうな内容で、観てる側が怒りに共感できるのでこのくらいが良いのかな。個人的には、もっとクセのある電話でもよかった。

Aブロック④おぐ。宮迫の「間接的な自虐ネタ」というのは言い得て妙。ハゲが別人に扮してハゲへの偏見を言うという構造。「ハゲなのにルンバ」。話者をずらすことで単なる自虐よりも押し付けがましさが軽減され笑いやすくなる、なるほどなーと。あと音楽の使い方うまい。

Bブロック①河邑ミク。演技の切り替えが絶妙。レンタル彼女という設定も現代的でいい。ただ展開は想定内に留まったかな。

Bブロック②チョコプラ長田。理不尽な音声にツッコむネタは多いけど、小道具でも理不尽さを足してきたのが新しい。機械的に進行していく相手に翻弄される滑稽さが、手数多く緻密に描出されている。最後はもっと派手にぶっ壊れてもよかったかも。

Bブロック③ゆりやんレトリィバァ。昭和の女優。終始「おまえこのキャラやりたいだけやろ」というような雰囲気が素敵で、あざとくボケずにキャラに入り込んで笑わせる、友近的方法論のネタ。木登りという場面作りのナンセンスさもいい。

Bブロック④霜降り明星せいや。そうかー、オールザッツでやってた、延々無茶苦茶やるバージョンはさすがに賞レースではできないか。それぞれのネタの最後に自分でツッコむ形式にして、シュールさが薄まった。オールザッツのは紛れもなく新時代を告げるネタだったけどなー。

Cブロック①濱田祐太郎。「視覚障害者が自分の耳疑うことなんてそうそうない」「見えへんけど二度見しました」純粋に人を笑わせたい心意気が伝わる堂々とした漫談。悲壮感や卑屈さ、気の毒さを全く感じさせない立ち振る舞いがすごい。生き様を笑いに変える格好良さ。

Cブロック②紺野ぶるま。女芸人グランプリのときと同じタイプの、高飛車な女キャラ。単に高飛車なだけでなく、そんな自分をどうにもできないというある種の悲しみがあって好きだが、見る人によっては嫌味なのかな。「腹立つけど憎めない」の「憎めない」をどう出すか、か。

Cブロック③霜降り明星粗品。持ち味である「ニッチなボケをツッコミで気づかせる」タイプの、センスのみなぎる細部の連発するなか、しょうもないダジャレも入れる緊張の緩和も完璧。ただ脈絡のない単発の羅列なので確変笑いには繋がりにくいか。

Cブロック④マツモトクラブ。いつもの人情味のあるストーリー仕立てコントで、持ち味は発揮されてるんだけど、裏を返せば驚きがない。「マツモトクラブらしさ」に捕らわれてるように感じてしまう。異能の持ち主だと思うし、もう一段階、裏切りや破綻や無茶が見たい。

最終決戦①おぐ。一本目のアンサーネタという趣は、工夫されてるといえばそうなのだけど、一本目のボケを裏返したタイプのボケが多く、さらなる別展開が見たかった。

最終決戦②ゆりやんレトリィバァ。彼女の魅力は、ランダムに繰り出すあるあるではなく、何の脈絡もなくダンスを踊り出す部分のような、「やりたいからやる」という図々しさと度胸にこそあると思う。

最終決戦③濱田祐太郎。盲学校の生活にツッコむ内容だけでも新鮮で面白いが、フレーズもよく練られてる。「何このスパルタ教育は」「心の目で見えたら盲学校きてないねん!」どんな境遇でも笑って暮らせるんよな。それを教えてくれてありがとうと言いたくなる爽快な優勝。

キングオブコント2017 感想

わらふぢなるお
コールセンター。特異なテーマのないプレーンな場面設定をボケで埋めていくネタは、なかなかハードルが高い。この方法でいつも爆発させられるのはサンドウィッチマンくらいだろう。相手の姿が見えない(はず)の状況を利用したいくつかのボケは面白かった。

 

ジャングルポケット
舞台装置の使い方が秀逸!エレベーターの特性をうまく活かしたネタ。早く上に上がりたがっていた斉藤が二人の会話に興味を持ち始める部分の、ハンドルの切り方も鮮やか。

 

かまいたち
コントの約束事を逆手に取ったツカミ。般若の刺青。突然のスタンガン(笑)。意表を突く細部の連続が気持ちいい。ラストのホラー味のあるループは圧巻。いろんな要素の詰まった文句なしの秀作。

 

アンガールズ
知名度があるだけにどうしてもハードルが上がるけど、無名で出てきたらインパクトあると思う。どのネタでも二人のオリジナリティが活きている、素と演技の境界を取り払うのがとてもうまいコンビ。気持ち悪いだけじゃない、脱力系コントの先駆者ですよ。

 

パーパー
女性の方が笑いに全く絡んでいない点など、いろいろ改善点はあるけど、マルチ商法のくだりはすごくいい。きっと、ほしのディスコの雰囲気に合うもっと良いシチュエーションとキャラクターがあるんだと思う。他にどんなネタがあるのか見てみたい。

 

さらば青春の光
「こんなシステム誰が思いついたん!?」という森田の台詞がそのままこのネタへの賞賛の言葉になる。こんな設定よく思いつくよなあ。居酒屋で似たようなことがあって思いついたんだろうか。日常から拾ったアイデアのきっかけを見事に膨らませる職人コンビ。

 

にゃんこスター
お笑いでも演劇でも、観る人を揺さぶって驚かせたり戸惑わせたりがすなわち表現ということ。コントとはこうあるべきみたいな「良識」がひっくり返る瞬間を見た気がして爽快だった。この天真爛漫さは見たことない。良い意味で、キングオブコントをなめすぎ。

 

⑧アキナ
好き。癖になるネタ。ただ設楽の言うように、もっと怖さが突き抜けてもよかった。断片的なシーンの貼り合わせ、無機質な怖さに加えて、何かダイナミックな、それこそかまいたちのスタンガンみたいな、突拍子も無い怖さがあってもいいんじゃないか。

 

GAG少年楽団
核となる設定の馬力が少し足りなかったか。にゃんこスターを見たあとというのもあるが、大人しいというか真面目というか、想定内のネタという印象をもってしまった。演技がしっかりしてるので何か一個乗っかれば爆発するトリオだと思うんだけど。

 

ゾフィー
これもGAGと同じく、設定の求心力が惜しい。「母がいなくなった」ことよりどうでもいいものを優先してしまうという笑わせの仕掛けだが、「飯食いたい」が最善かどうか。もっとアホなチョイスもできたと思う。カップラーメン見つけた時の取り乱しっぷりは秀逸。

 

2nd①アンガールズ
状況説明のセリフに時間をとられて笑わせどころが少なくなった感はあるが、「俺は法律の中で暴れてるだけ!」のフレーズは最高。ストーリーがしっかりしていて好感。ただ後半はさらなる大展開を見たかったかな。

 

2nd②ジャングルポケット
ロッカーにぶつけるシミュレーション、音に反応するボス。個人的には1本目のシチュエーションの方が斉藤の演技に微妙な心理の変化が入りこんでいて好きだったが、動きを活かしたネタ作りが本当にうまい人たち。

 

2nd③さらば青春の光
パワースポットなのに不幸な警備員。哀愁というか切実さをはらんでいて、笑えるんだけどどこか泣けてくるような人間くささ、味わいのあるネタ。しかし森田は不幸なキャラがよく似合うな笑

 

2nd④かまいたち
ウエットスーツが脱げないというだけのことで大の大人2人が延々必死にやりあってる有様はやっぱり笑える。「目処が立ってんねん!」は今大会の最優秀フレーズ。本当にいろんな引き出しをもっているコンビ。

 

2nd⑤にゃんこスター
1本目と全く同じで押し切ったのは、自分たちの存在感を強調するための計算なんじゃないかな。記録よりも記憶に残しにいった。コンテストに合わせるのではなく、コンテストを利用して自分たちのやりたいことをする。表現者として誠実な傲慢さだ。

R-1ぐらんぷり2017 感想

Aブロック

レイザーラモンRG

渋谷と新宿のドラッグ→ドラッグストアからのこんにゃくゼリーワゴンセールへの脱線、静岡民全員テロリストの理由おもしろい。ただこのパターンならもっとたくさんの地域をいじってほしい。10分くらい欲しいネタ。

 

横澤夏子

これも持ち時間の短さがかわいそう。一人芝居のうまさを見せるタイプの芸人さんはこの短さではなかなか伝わりきらない。母親のキャラはもっと癖があるほうが好きやなー、例えば同じシチュエーションで友近ならもっと激しいお母さんをやるだろうなとか思ってしまった。

 

三浦マイルド

すごくよく練られてるが、見せ方はこれが最良なのか?手数を増やすために矢継ぎ早にフリップ出す戦略だろうが、緩急をつけて特に面白いフレーズをもっとフィーチャーしてほしかった。「この計算方法びっくりするだろ?」とか相当面白いのに、もったいない。

 

サンシャイン池崎

「とうもころし、オッケーーー!!!」は最高なんやけど、なんか今日は全体的にテンションがMAXより若干落ちていなかったか?去年よりインパクトが落ちるのをツカミで逆手にとるのはうまい。勢いだけと言われようが、勢いだけを極めるのはすごいこと。

 

 

Bブロック

ゆりやんレトリィバァ

森ガール的なシチュエーションとゆりやんの出で立ちのアンバランスさは面白いけど、繰り出される断片的なあるあるとシチュエーションの関連がなさすぎて、そのなさすぎる感じがナンセンスでいいのかもしれないが、もうちょっと有機的な場面作りをみたかった。

 

石出奈々子

「もしもジブリのヒロインぽい子が大阪に行ったら」という題目を忠実に演じていて好感。コントの基本形「もしも〜が…だったら」の強さを再認識。短い時間に序破急がきちんと詰まっている。不思議→不思議→掛布の遊びも良い。ただジブリを知らない人には伝わらない。

 

ルシファー吉岡

シチュエーション作り、ワードセンスともにすごい。「もっと歴史と距離置こう」「こんなんじゃ信長のとこ耐えられないよ」。序破急の破があればなおよかった。これも持ち時間がもうちょっと長ければ…

 

紺野ぶるま

21歳モデル一人暮らし→人の金でゴルフしてる、みたいな偏見に満ちた決めつけは面白いんだけど、客のプロフィールを聞く部分で間が空いて、ひとつひとつが単発の笑いになるのが惜しい。占いの結果のところに笑いのポイントが集約されるのもなかなかハードルが上がる。

 

 

Cブロック

ブルゾンちえみ

キャラクター造形の面白さもさることながら、音楽の演出がすごくうまい。この人が魅力的なのは、きっと本人自身が好きでたまらないタイプのキャラクターを素直に演じてるからじゃないかな。本人が楽しんでやってるのが伝わってくるもんね。

 

●マツモトクラブ

お得意の独白型ナレーションや、他人の音声を交えた奥行きのある物語空間。今回は哀愁の要素が薄めで、少し物足りなさを感じてしまったが、ネタに確固たる「らしさ」のある人なので尊敬している。

 

アキラ100%

芸人さんのネタを見ていると、仮に自分が芸人になってこのネタを思いついて練習して、同じくらい面白く演じられるだろうか、とか考えたりする。それで言うとアキラ100%のネタは、僕には絶対にできない。ある意味、シルクドソレイユみたいなもの。僕は拍手する。

 

●おいでやす小田

「真に受ける」というテーマ一本で展開していく一人芝居。ショートストーリーとしての核がしっかり提示されていて、好きなタイプのネタ。これもルシファー吉岡と同じく、後半に大展開があれば言うことなしだが…総じて持ち時間の短さが惜しい。

 

 

ファイナルステージ

サンシャイン池崎

「でっかい剣持ってる系男子あるある」。ナンセンスすぎて俺は一本目より好き。展開もへったくれもない、構成的なネタへのアンチテーゼ。これも才能。

 

石出奈々子

悲しいかな、キャラクター設定と笑わせ方が一本目と変わりばえせず。ジブリありきの設定にこだわらず、演技力ありそうなのでいろんなキャラクターを試してほしい。

 

アキラ100%

プロフェッショナル。何がすごいって、この芸を極めようとして心折れることなく練習を重ねる、その倒錯した意気込みがすごい。アホなことに真剣に取り組む見本。

 

 

今回はネタ時間の短さが特に気になった。3分に起承転結を詰め込むのはなかなか難しい。インパクト重視のネタが強くなるのは必然。M-1のように4分あればもっとR-1の包容力が上がるはずだが。